高校受験(中学生)と塾

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高校受験と塾

通常、中学受験を行わないなら、高校受験はお子様が人生で最初に経験する分かれ道です。中学生のお子様を持つ親であれば、良い学校へ行ってほしいと思うのは当然です。

そこで、多くの方が中学から塾に通い始めます。しかしながら、現状たくさんの塾がありますので、いつからどんな塾へ通えばよいのか、悩んでしまうのではないでしょうか。

今回はそんな高校受験のための塾について、書いていこうと思います。

高校受験で塾には通うべき?

まずそもそも、塾に通う必要があるかという疑問があります。答えますと、塾は必要です。

学習・受験に関する情報が集まる

塾に通っているとそれだけで情報を得ることができます。どんな高校の選択肢があるのか、それぞれのレベル(偏差値)はどれくらいか、どれくらいの大学進学実績があるのか、また、効果的な学習法はどんなものか、教材は何を使うべきか、など様々な情報を授業や配布物、面談を通して知ることができます。

学習習慣を身につけられる

成績のよい生徒というのは殆どの場合「頭が良い」からというわけではありません。勉強を習慣として行っているからです。日々宿題をこなしたり、次の日の予習やその日の復習をきっちりとすることで記憶が定着します。そして、それらは継続しなければ意味がありません。逆に毎日のこととして定着していると自ずと成績は上位にあるはずです。

そして、一度上位に入ってしまえば、成績をとるコツを覚え、続けることがそれほど苦ではなくなります。また、普通人間は一度得たものを失うことを非常に嫌いますので、一度良い成績を取るとツボを押さえた学習で、しっかりと成績をキープするようになります。

また、塾の生徒は学校のクラスの生徒よりも真剣に勉強に取り組んでいることがほとんどです。子どもは良くも悪くも周囲に影響されやすいですので、塾は良い刺激になり、学習に対する意識が高まります。

塾へはいつから行くべきか

塾の開始時期は中1からがベストです。中学の途中から始めると負担が増えたように感じますが、初めからスタートしておけば塾学習を織り込んだうえで学校生活を考えられるので、負担に感じにくくなります。

また、高校受験で公立を受験する場合は中1の学校の成績から評価対象となりますので、やはり早くから始めておくメリットは大きいと言えます。

さらに、中学の学習は一つの転換点です。小学校の算数が数学に変わり、英語も本格的にスタートします。小学校では成績が良かったのに、中学校からガクッと成績が落ち出す生徒は結構な割合でいます。まずは、それらに慣れて学習を軌道に乗せることが重要です。

集団指導か個別指導か

基本的に学習の質で言うならば、個別指導を選ぶべきです。

集団指導ではどうしても学習が荒削りになってしまいます。授業でわからないことがあっても、疑問が解消されないまま進み、結局理解できないまま残ってしまうことが起こりえます。また、全体のレベルに合わせて授業が行われるので、授業のレベルよりも学力が低い生徒は理解できないまま授業が進み、学力の高い生徒はわかっているのに説明を長々と聞くことになってしまい無駄が生じてしまいます。

一方で、個別指導の場合は一人ひとりに合わせて授業のスピードや説明の仕方を調整しますので、確実に一つ一つの理解を積み重ねることができます。また、優秀な生徒の場合、問題演習を多めに取ることができたり、より難しい問題に挑戦したりと、存分に可能性を広げることができます。

とはいっても、個別指導は集団塾に比べて費用が高くなります。ですので集団塾にまずは通わせたいと考えるご家庭が多いと思います。そんな時、自分の子どもは集団塾で大丈夫かどうか気になられるかもしれません。ですので、集団塾に向いている方、向いていない方の特徴についても紹介しておきたいと思います。

集団塾に向いている方の特徴は、競争心の強い生徒です。いつも他人を意識して、他人に勝とうとする負けず嫌いな性格のお子様は集団塾でも一番になろうと努力するので、集団塾を選ばれたほうがよいかもしれません。

逆に集団塾に向いていない生徒の特徴は、まず社交的で切り替えの苦手な子どもです。人付き合いが得意でよく話す子供の場合、塾でも友人を作り楽しく塾生活を送ります。しかし、勉強とは本来、たとえ集団授業であっても、自分自身と向き合って行う孤独な作業です。友人と楽しくおしゃべりしている時間に学力は上がりません。授業の時に切り替えて集中できるなら良いですが、通常このタイプの生徒は学力を上げたいと思うなら集団塾には向きません。

次に集団塾に向かない生徒の特徴は、勉強をしているのに成績が上がらない子どもです。このタイプは勉強の仕方が間違っている可能性が高いです。こういう状況のとき、子どもに「勉強の才能がないから」「頭が悪いから」と短絡的に考えるのは非常にもったいないことです。ちょっとした要領で結果が大きく変わることが多々あります。その場合、なぜ勉強をしているのにテストで力を発揮できないのか、その原因を特定し対処する必要があります。それは集中力が足りないのか、ノートのとり方が悪いのか、暗記の方法がいけないのか、理由は様々ですが、それを知らないと同じことの繰り返しになってしまいます。そういった緻密な指導が必要な場合、集団授業は向きません。個別指導で、学生ではなく、プロの講師に指導をしてもらうのが良いでしょう。

塾を選ぶ基準

最後に塾を選ぶ基準について考えていきますが、これについては、一概にこんな塾が良いとはなかなか言えません。やはり、お子様の性格や特徴にその塾が合っているかどうかが重要です。

スポーツなどをやってきて、多少のことでもめげない強さを持っているならば、スパルタ塾が良いかもしれません。しかし、プレッシャーで萎縮してしまうような子どもの場合、それはおすすめできません。

また、好奇心が強いタイプの子どもであれば、あまり受験に特化したガチガチの勉強をする塾よりも、多少雑談を含んで幅広く興味をもたせるような授業をしてくれる塾の方が合っていると思います。

大切なことは、必ず体験授業等を通して塾の雰囲気やどんな先生が授業をしているのかなどを事前に確認し、お子様がここでやれそうだというイメージを持てることです。そうでなければ、後々、塾に通うことが苦痛になったり、成果も上がらなかったりという結果になりかねません。そうなってしまうと時間もお金も無駄になりますので、しっかりと確かめてから塾を選ぶようにしましょう。

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