中学受験は長丁場
中学受験生は、ほぼ全員が進学塾に通います。新小4(小3の2月1日)からの入塾が多数派ですが、新小1から通い始める子もいます。つまり、通塾は3年間かそれ以上の長丁場です。計画的に戦略を持って臨まないと、ただ漫然と通っただけで終わってしまいます。本人の努力はもちろんのこと、塾のシステム、親御さんのサポート、場合によってはプロ家庭教師が有機的に連携することで、志望校合格に近づきます。
塾の選定、校(教室)の選定
「実績があるから」「近所にあるから」は塾選定、校(教室)選定の大きな要素です。「有名進学塾の本部校(教室)」なら、一応の安心感が得られます。しかし、それだけで決めてしまうとミスマッチが起こり、転塾が必要になることもあります。最難関校のみがターゲットなのか、最難関校も含めて幅広く対応しているのか、地域密着型なのか、その他、通塾日数、アクセス、費用等々、検討すべき要素は諸々あります。
日々のスケジュールを作る
通塾が始まるとその時々の気分で毎日を過ごすことはできなくなります。塾のある日と無い日で時間の使い方は違ってきますから、学校の宿題と塾の宿題に取り組む時間、習い事の時間、遊ぶ時間、家族で過ごす時間などバランスを取って、曜日単位・週単位・月単位でスケジュールを考えなければいけません。その際は、十分な睡眠時間を確保すること、余裕を待たせることが大前提です。
親御さんのサポート
どれほど優秀でも中学受験生は小学生ですから、スケジュールの自己管理は不可能です。塾への送迎、塾との相互連絡をはじめ、親御さんのスケジュール管理と健康管理無くして中学受験を乗りきることはできません。言わば、芸能人のマネージャーのような立場です。芸能人のマネージャーが演技指導や歌唱指導をしないのと同様に、学習指導は親御さんの役割ではありません。
プロ家庭教師の活用
「塾の授業を苦も無く理解し、宿題を完璧にこなし、成績は常に最上位をキープ」といった理想的な展開は、中学受験ではありえません。ことの大小はあっても、必ず壁に当たります。打開策のひとつが、プロ家庭教師の活用です。「なぜそうなるのか」を明らかにして、一緒に壁を乗り越えていきます。きっと、晴れやかな気持ちで学習に臨めます。また、親御さんにはセカンドオピニオンとして有効です。オプション授業の受講、イベントへの参加、志望校の選定など、モヤモヤを感じつつも塾の誘導に乗らざるを得ない場面では、フラットな立場で要・不要や可否を提言できます。