大学受験で「とりあえず大手予備校」が危険な理由【浪人生】

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大学受験でとりあえず大手予備校が危険な理由

2人に1人以上の人が大学に入る時代になってきた今日。大学受験の勉強を開始するにあたって、おそらく最も検討されるのが大手予備校への入校だと思われます。しかしながら、その選択は時として上手く行かない場合があります。

今回は、大手予備校のメリットとデメリット、またその解決策について考えていきたいと思います。

大手予備校のメリット

自身の学習レベルを測りやすい

なんといっても大手予備校は全国で生徒数が多く、校内模試などの成績からでも自分の現状学力をある程度測ることができます。

豊富な大学受験の過去問にアクセスできる

大手予備校では、ほぼすべての校舎で膨大な量の大学入試過去問が揃えられています。志望校の過去問をチェックできるだけでなく、様々な大学の過去問を比較し、志望校や併願校の選定に役立てることができます。

自習室が使える

大手予備校では仕切りのある机を備えた静かな自習室を使うことができる場合が多いです。また、空き教室を使うことも使用することができるなど、落ち着いて自習を行える環境が整っています。

大手予備校のデメリット

一方で、下で取り上げるようなデメリットを考慮しないまま、大手だからという理由でとりあえず大手予備校に通う方がおられますが、そういった場合は失敗する危険があります。

予備校が友人サロン状態になっている

予備校は学校の友人も一緒に通っているケースが多いです。その場合、ちょっと休憩と休みに行ったはずが1時間以上も友人と無駄話をしてしまうといったことが良く起こりえます。予備校における友人関係には気を付ける必要があります。ちょっとした気分転換に話すことは良いのですが、学習時間を圧迫するほど話し込んでしまっては元も子もありません。予備校での友人の数と合格率は反比例の関係にあります。

予備校の授業はものすごい速度で進む

予備校のカリキュラムは高校3年間の授業を約半年ほどで回すというものになっています。授業進度は非常に早いです。そのため、取り扱える問題数は少なくなり、授業自体の密度は低くなります。その分は生徒が自分で問題集等を使って演習し、補填していく必要があります。また、その問題集も素早くこなしていかなければ、授業に取り残されていってしまいます。

自主性がなければ予備校を有効活用できない

予備校は設備や制度は整備されていますが、自分から積極的に使わなければその恩恵に与ることはできません。まず、予備校の授業と教材だけでは十分ではありませんので、自身で問題集などを選定し学習の方針を決めなければいけません。また、授業は集団制で全体に向けて行われるので、一人ひとりに合わせてはくれません。授業中わからない箇所があった場合は自分から積極的に講師やチューターに質問に行く必要があります。

自分から積極的に行動できないタイプの生徒は予備校で埋もれてしまうことが起こりえます。

集団授業は教え方のバリエーションが少ない

予備校の授業では1つか2つの決められた解法をただ紹介するだけです。予習で考えてきた自分の解答方針と紹介される解法が異なれば、自分の考えてきた解法は正しいのか間違っているのかわからないままになってしまいます。その場合結局、紹介された解法をなるほどと覚えることになりがちですが、これでは学習効果が非常に低くなってしまいます。

個別指導や家庭教師で大手予備校の弱点を補填する

友人と話し込んでしまうといったことは自重していただかなければいけませんが 、その他のデメリットについては個別指導や家庭教師といった個人指導を導入することで軽減することができます。

個別指導・家庭教師の併用で、予備校のカリキュラムに沿った学習サポート

個別指導や家庭教師では完全に一人ひとりに合わせた学習サポートを行うので、予備校のフォローという形で授業を行うこともできます。また、志望校に合わせ、その生徒に合わせた授業計画も考えてくれます。その生徒だけのパーソナルトレーナーがついたようなイメージで、非常に心強く受験勉強に臨むことができます。

また、当然自分の作ってきた答案を逐一確認してもらえるので、自分が合っているのか間違っているのかのみならず、合っていたとしてもより効率的な方法を、間違っているならばなぜ間違っているのか、どうすれば正解までたどり着くことができたのか、深く掘り下げて学習をすることができます。

また個別指導・家庭教師では自身のわからない点に焦点を合わせ授業が展開していくので、非常に効率的です。無駄な学習がなく、予備校のタイトなカリキュラムになんとか食らいつくことができます。

まとめ

大手予備校には

  • 自身の学習レベルを測りやすい
  • 豊富な大学受験の過去問にアクセスできる
  • 自習室が使える

などのメリットがある反面、

  • 友人サロン状態になりえる
  • 授業がものすごい速度で進む
  • 自主性がなければ有効活用できない
  • 教え方のバリエーションが少ない

といったデメリットがあります。

とりあえず、みんなが行っているから、大手予備校へ。という考えではなくしっかりとメリットとデメリットを見極めた上で一人ひとりの状況にあった学習スタイルを確立することが重要です。

大手予備校一本で学習を回していくことが困難な場合は、個別指導や家庭教師を併用することで、学習効果を高めることができます。

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