集団か、個別か
まず、医学部受験予備校の授業形態には集団授業と個別授業があります。集団制といっても、医学部受験予備校の生徒は駿台や河合塾といった大手予備校ほどの生徒数がいませんので、少人数制の集団授業となります。
個別指導のメリットは一人ひとりに最適化された授業で、効率的な学習が行えることです。わからない問題はわかるまで前に進みませんので、理解しないまま授業が進んでしまうということはありません。
一方、集団授業のメリットは学習の①ペースメイクができること、②友人励まし会えること、③競争心が生まれること、④費用を押さえられること、があります。
しかしながら、言っておきたいことは集団授業はある程度すでに優秀な生徒向けだということです。これからその理由を述べていきます。
集団授業のレベルは一人ひとりの生徒に合っていない
集団制の授業レベルは平均的なレベルの少し上くらいを目指して設定されます。優秀な生徒は少し退屈に感じてしまうくらいなのでまだマシですが、レベルの低い生徒は授業が理解できないまま進行するので、授業ごとにどんどんわからなり置いていかれて、1年やっても成績が少しも変わらないといったことが起こります。
それはお金も時間も非常にもったいないので、そうなる前に学習スタイルを考え直すべきでしょう。
友との絆はデメリットにもなる
医学部受験予備校は大手ほどの大人数ではありません。ですので、集団授業の医学部受験予備校では中の生徒は仲良くなりやすい環境にあります。お互いに励まし合ったり、競争意識を持ったりと良い面も確かにあるのですが、デメリットとなる場合もあります。
それは、自習室の外でグダグダと話に興じてしまったり、成績の悪い者同士で馴れ合って危機感をなくしてしまったりする場合です。医学部受験予備校に何年も通い続けている生徒がたまにいますが、ゆるい環境に馴染んでしまえば緊張感がなく浪人を繰り返してしまうことにもつながってしまいます。