英語において学習範囲は多岐に及びます。文法、イディオム、単語、熟語、長文、英作文、リスニングなど。やることは盛り沢山です。特に単語は、その中でもかなり重要な一を占めます。受験ではなく単に英会話であれば伝えたい内容の単語を知っていればそれを発しているだけでなんとなくコミュニケーションは取れます。(例えば「トイレ」といえば、定員さんが察してトイレの場所を教えてくれます)つまり、語学に語彙力は1番と言ってよいほど重要な位置をします。
しかしながら、受験生の勉強を見ていると単語の入れ方、覚え方が非常に雑な人が目に付きます。代表的なのは一対一で呪文のように覚えていることです。例えば「engage → 従事する」、「attribute → せいにする」などです。特に多義語の場合このやり方は非常に危険と言わざるをいません。
単語は「語幹」を掴むことを意識してください。「語幹」とはその単語本来が持つ最も根本的なイメージのことです。例えば”stem from 〜”ときいて「〜に由来する」とすぐに答えられる受験生は優秀ですが、そもそも”stem”が「幹」を意味することを知っていますか。そして、地面(原因)から幹が生えているというイメージから、”stem from 〜”の意味を「〜に由来する」を考えられているでしょうか。覚えていればいいじゃないかと思うかもしれませんが、そうしてイメージで掴んでおけば、まず読むのスピードが早くなったり、また和訳の際に柔軟に言葉を選んで自然な日本語を作ることもできるようになったり、英作文でも自信を持ってその単語を使えるようになったりと良いことばかりです。一つ一つの単語をこのように語幹で掴んでおけば、英語を英語として、意味を取ることができかなり英語力が付きます。
一度単語帳で見たくらいでは、単語の「語幹」を掴むことはできません。その単語野使われ方をたくさん知ることが重要です。かといって、長文で出会うのを待っていてはいつになっても身につきません。今はインターネットの時代です。例文は「”word” + “例文”」で検索すれば、たくさん出てきます。とにかく調べましょう。
また、名詞については画像検索も有効です。さらに英和や和英辞典だけでなく、英英辞典や類語辞典などでもその単語を検索してみましょう。
とにかく、無駄と思えても様々な情報を一緒に入れておくことでイメージをつかみやすくなります。ただ字面で”stem from”「〜から生じる」と覚えるよりも、イメージで覚えるようがよっぽど記憶は定着しやすくなります。