ノートのとり方

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皆さんは日々、何がなくノートを取っている思います。巷にはよく、東大式ノートのとり方とかさまざまな本が売られていますが、様々な生徒を見てきて思うのはノートを”きれいに”取れることと成績には余り相関がないということです。当然きれいなノートで成績の良い人もいますが、正直汚いノートで成績の良い子も大勢いました。(こちらのほうがおそらく多い)

しかしながら、成績の良い子は、見た目は別として、みな要点を押さえた”良いノートのとり方”をしていたことが多かったです。その”良いノート”について今回はご紹介していきたいと思います。

自習でノートを作る2つの目的

「ノートを取る」という行為は、大きく分けて3つの目的があります。

授業の記録用ノート

これは主にみなさんが学校で取っているノートです。授業で先生が板書した内容や言った内容を後から見返せるように、記録のため取るノートです。

「書く」ことで頭を整理・記憶するノート

もう一つは、書くことを通してその場で情報を整理し記憶することです。紙の上に情報を書き記すには、ただ先生の書く板書を写す場合を除いて、①自身で理解し、②情報を構造化し、③表現する、という3つの工程が必要です。

そのように頭を使って自分なりに理解し、理解したことをまとめて紙に表現することで記憶が定着しやすくなります。

この目的でノートを取る場合、自身が見返すことを想定しなくて良いです。

それよりも、書こうとしている内容に関してまず深く納得することが重要です。そして、一度はわかったと思っても、実際やってみるとうまく書ききれないものです。それは、自身の表現力がないこともありますが、多くの場合、未だ全体を理解しきれていないことが原因です。

理解ができていないと表現することはできません。書くことで自身の理解の確認をすることができます。

暗記のために使うノート

この場合、後で見返すのは、どうだったかな?と情報を確かめるために見返すのではありません。暗記の道具として作成しましょう。ですので、ただ、文章のようにつなげたりせず、使えるようにレイアウトを考えて書きましょう。

例えば、知らない英単語のリストを作成する場合、ノートの1ページを半分に折り、左側に英単語、右側に日本語訳と例文を書くなどして使える単語帳を作ってみましょう。

また、化学の無機、有機分野や、社会科目なども同じようにすることができるかもしれません。

ルールを揃えて書く

まず、”良いノート”には一定のルールを持たせてあります。あまりガチガチのルールである必要はありませんが、例えば、色で、通常は黒、暗記すべきものは青、暗記ものではないが特に重要なことは赤などのルールでかき分けたりしています。

自分の分析や気づきを書く

また、重要なこととして、問題集を解く用のノート等においては自身の分析を記述しています。例えば、解答方針のエッセンスを短文で記したり、自分が間違えた問題には、なぜ間違えたのか、原因を書いています。

計算ミスや問題分の読み違えもあれば、公式の忘れ、基本的な手法が思いつかなかったなど、その時に失敗したことを書き記しておくことで、次に類題に出会った時そのミスに関して注意深くなることができます。

また、自身の欠点を発見する癖もつくので、自然と欠点に対処していくようになります。

 

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