【大学受験】高3生の学習スケジュール – 英語編

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大学受験成功の秘訣は計画的に学習を組み立てることです。

現役生ならば、皆が初めて経験することですし、どこに合格できるかによってその人の今後の人生にも大きく影響を及ぼすものなので、ほとんどの人が不安と戦いながら学習をしていくことになるでしょう。

そんな時、先の見通しを持っているのと持っていないのとでは勉強に向かう気力が全く異なってきます。自分が今順調なのか、遅れているのか、何が遅れているのか、把握しながら進むことで、不安を漠然としたものでなく、輪郭を捉えて対処することができるようになります。

また、スケジュールを立てることで、科目全体のバランスを取ることができるので、いざ受験が迫ってきたときに大きな穴を作らずに臨めます。

このように長期のスケジュールをしっかりと立てた上で学習することは受験で成功するために必須とも言えます。

ですので、これから高校3年生の1年間のスケジュールを科目ごとに紹介していきたいと思います。

今回は英語について述べていきます。

英語

春期(4〜6月)- 単語と文法

英語の基盤は語彙と文法です。これはなるべく早く固めておきたいところです。

文法は、春の段階で全項目の総復習をしておきましょう。教材としては学校で使っていた文法書(デュアルスコープ、Evergreenなど)と文法問題集(ネクストステージ・キク英文法など)を併用するのがよいでしょう。ここで手を抜くと後々、長文読解、和訳、英作文の演習を処理していくスピードが全く変わってきます。読む速度が遅くても、文法事項をしっかりと押さえていれば、理解が早く、学習の効率が段違いです。面倒臭がらず、しっかりと確認しておきましょう。

単語に関しても、なるべく早く暗記してしまったほうが良いでしょう。単語帳は1周だけでは覚えられません。最終的には3周〜5周は回すつもりでいなければいけません。また、英単語は覚えたとしても、使いこなすまでに時間がかかります。ですので、少なくとも春の段階で標準レベルの単語帳を1周、回しておいたほうが良いでしょう。

春の段階では、単語の暗記と文法事項の確認を確実に行うのが良いと思います。一方で、長文読解に関しては15分程度で読める簡単なレベルのものでも構わないので、春から継続して取り組んでおくことをおすすめします。

夏期(7月〜9月)- 英文解釈・英作文・速読・リスニング

この時期は過去問を解くための素地を身に着けることに主眼を置きます。

まず、英文解釈の教材に徹底的に取り組みましょう。教材はレベルに応じて選ぶのが良いですが、有名な所では「大学受験のための英文熟考」「ビジュアル英文解釈」「ポレポレ英文読解プロセス50」などがあります。複数の教材に手を出すのではなく、一つを決めて徹底的に取り組むのが良いです。文章全体の構成、センテンスの構造、訳し方など緻密に理解した上で、音読など暗記するほどに反復練習し、英文を頭に染み込ませましょう。

また、英文解釈とは別途、速読のために素早く内容全体を把握する練習もしておいたほうが良いです。センター試験の問3、問4レベルの問題を解くのもおすすめです。

英作文については、基本例文が網羅的に載っているいるものをこの時期に1冊仕上げておくのが良いです。文法問題集の日本語から英文を作る練習をするのでも構いません。日本語の言い回しによって、どのような英語表現が適切か自分なりにパターン化できるとよいです。

また、単語に関しては春から継続的に取り組み、9月中には3周でも5周でもして(3周目以降は覚えていない単語だけ復習すればよいです)、標準レベルの単語帳は瞬発的に意味が取れるようになっておきましょう。また重要なこととして、日本語から英語もしっかりと出せるよう訓練をしておいてください。

国公立志望の生徒はリスニングの学習も始めましょう。毎日1問など、とにかく継続することが大事です。

英語はやることが多い科目ですが、一つ一つの作業はそれほど時間がかかるものではありません。また、単語の暗記など、スキマ時間に取り組みやすい科目でもあります。うまくルーチン化して、効率よくテキパキこなすことがコツです。そして、一日15分でも10分でも継続することで力がついてきますので、途切れなく続けることを意識して取り組みましょう。

秋期(10月〜12月)- 過去問研究・共通テスト対策

この時期になると、本格的に志望校の過去問の研究をしていきます。共通テストを受ける生徒もその形式に徐々に慣れていったほうが良いです。これまで、しっかりと単語・文法・英文解釈が行えていれば、過去問にも十分に立ち向かえるはずです。最初のうちは時間が足りないかもしれませんが、継続して取り組むことで徐々に正確さもスピードも向上してきます。過去問を解いた後は、取り違えた構文、わからなかった単語などをしっかりと復習し、へこたれずに継続しましょう。すでに解いた問題も一度はとき直して、以前できなかった所を再度、確認して見ましょう。

直前・入試期(1月〜3月)- 過去問研究・総復習

直前期は志望校の過去問に取り組みましょう。また、すでに解ききっている場合は出題形式が似た他大学の問題をするのも良いです。

同時に、これまで解いてきた問題集・過去問の間違ってきたところ、うろ覚えなところを重点的に見直しておきましょう。

大事なことは特に新しいことをしないということです。今から新しいことをしても身につきません。それよりもこれまで取り組んできたことに自身を持って、その確認を行うほうが、よっぽど有意義です。過去問は初見の文章に対応する感覚を忘れないようにするために、継続的に取り組んでおくことが良いです。

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