中学生はほぼすべての生徒が高校受験を行います。その時、塾は必須となりますが、塾には大きく分けて、集団指導の塾と個別指導の塾があります。どちらの塾に通うべきか悩まれる方が多いのではないでしょうか。費用が許すのであれば、個別指導、もしくは家庭教師を強くおすすめします。ここでは、個別指導・家庭教師について、述べていきたいと思います。
個別指導・家庭教師の利点
授業に無駄がない
個別指導・家庭教師の一番の利点は一人ひとりに完全に合わせた学習をしてくれる点です。授業でわからない部分があれば、授業を止め、繰り返し何度もその部分を説明してくれます。また、わかっている部分はスムーズに進みますので集団授業のような無駄が一切ありません。非常に効率的に学習ができます。
他の活動と両立させやすい
たとえば部活動と塾を両立させるといったことも可能です。集団授業であれば、一度授業を休んでしまうとその部分の授業が受けられず、学習に穴が空いてしまいます。しかし、個別指導であれば1対1ですので柔軟にスケジュールに対応してくれます。テスト期間で部活がなくなれば、そのときだけ回数を増やすといったこともできます。
受験対策でも絶大な効果
受験において当然ですが、生徒一人ひとり志望校のレベルは異なります。そんな中みんなで同じことをしていては非効率です。個別指導なら、志望校のレベルに合わせて、長期的なスパンで学習を組み立てられます。難関校を目指すなら、中学1年生からそれなりのレベルを意識して授業を行ったり宿題を課したりしてくれます。また受験直前期は他の生徒に影響されず、自身の志望校に焦点を絞った学習ができます。
学習において、友人は必要ない
そもそも学習は一人で行ってこそのものです。集団での競争心は大切ですが、周囲に人がたくさんいるからと言って学習効果が上がることは全くありません。
競争心という点は個別指導では弱点と言えるかもしれませんが、全体との比較は学校のテストや受験期に受ける模試などでもできますので、まったくないと言うわけではありません。
それよりも、周囲の友人と会話がはずみすぎて学習に悪影響を及ぼすことのほうが危険と言えるでしょう。
小学校から中学校の学習の変化にスムーズに対応
まず、中学校の授業は小学校と比べて大きく変わります。特に算数は数学になり、変数や方程式など新しい概念が入ってきます。また、英語も本格的にスタートし、文法学習や単語の暗記など、内容が深くなります。中学1年生はまず、大きく変わる学習内容に頭を切り替え、対応していかなければいけません。この切り替えに失敗して、小学校で成績の良かった生徒が落ちこぼれてしまうといったことが少なからず起こります。
個別指導や家庭教師ならわかるまで、その部分を繰り返し説明し、宿題を多く課したりして、調整し対応してくれます。
学生講師とプロ講師、どちらを選ぶか
個別指導・家庭教師を受講する場合、主に学生講師とプロ講師の2種類があります。当然、経済的に余裕があるならプロ講師を選ぶべきですが、費用が高くなりますので、皆さんが選べるわけではないと思います。それぞれの利点と欠点を記述しておきますので、その点を留意した上で活用していくようにしましょう。
学生講師の利点
学生講師の利点は、まずプロ講師と比較して費用が安いことです。また、生徒と年齢が近いこともあげられます。自分が当時どういったことがわからなかったか、困っていたかといったことをまだ覚えているので、共感をもって教えることができます。生徒の方もお兄さん・お姉さんのように懐くこともあり、相性がよければ非常に良い雰囲気で授業を進めることができ、学習意欲を格段に高めることができるかもしれません。
学生講師の欠点
学生ですのでやはり講師の大学や部活・サークル、その他のバイトによって柔軟にスケジュールを組めない可能性があります。また、大学のテスト期間や旅行を理由に授業が休みになることがあります。生徒のテスト期間でたくさん授業を入れたい時でも、対応できないといったことも考えられます。
また、講師としての経験も浅いので教え方が一本調子になってしまうことがあります。
良くも悪くもその講師の質のばらつきが大きく、講師によって授業の質や学習効果が大きく左右されてしまいます。
プロ講師の利点
プロ講師は可能な限りスケジュールを合わせてくれます。テスト期間の授業増加なども十分に対応してくれます。
また、責任感が強く、成績をあげ結果を出すためにあれこれと手を打ってくれます。指導経験が豊富で教え方の引き出しをたくさん持っていますので、生徒の特徴に合わせた説明の仕方をし、一人ひとりが理解しやすい授業を行うことができます。保護者への説明や学習のアドバイスなども丁寧に行ってくれます。
受験に関する知識・経験も豊富で、志望校があればそれに対して適切にアプローチをし、計画的に学習を組み立ててくれます。また、入試の情報も適宜教えてくれるので受験を有利にすすめることができます。
プロ講師の欠点
プロ講師はどうしても費用が高くなります。また年齢は高めの場合が多く、生徒によっては質問しづらいと感じてしまう場合があります。
ただし、成功する確率はプロ講師の方が高いので、費用面で可能ならば、プロ講師を選ぶことをおすすめします。