小学校低学年の通塾

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小学生の通塾

進学塾の意図

 大手進学塾は、中学受験コースを小1生対象から開講しています。その意図は、いわゆる「青田買い」です。露骨な言い方をすれば、他塾に取られる前に囲い込むのです。ですから、囲い込むに値する授業と教材を提供します。入試問題を扱うわけではありません。知識量や速さの競争ではなく、学ぶこと、考えることの楽しさを伝えるのです。子ども達は、毎回新たな学びにワクワクしながら通塾します。

低学年(小1~小3)通塾のメリット

 低学年通塾の最大のメリットは、学習習慣が付くことです。学習するのが当然で、学習しないと落ち着かないようになります。そして、週1~2回でも早くから生活サイクルに「通塾」を入れることで、小4から始まる中学受験の具体的なカリキュラムにスムーズに入ることができます。

低学年(小1~小3)通塾の注意点

 低学年とはいえ、進学塾である以上テストが実施されます。テストが実施されれば、点数・偏差値・順位が出ます。注意すべきは、テストの結果に一喜一憂しないことです。「今までできなかったことができるようになった」「楽しんで通塾している」ポイントはこの2点で、テストの結果は二の次です。

通塾以外で大切なこと

周りに興味、関心を持つ

 通塾していてもいなくても、自然、文化、芸術、世の中のしくみなど、様々な事柄への興味、関心が学習の原点です。興味、関心なくして学習は成立しません。この原点さえすべて塾任せで、親は何もしないのは論外です。

本物に触れる

 親子で同じ本を読み、感想を語り合う。公園を散歩して、樹木や草花、虫や鳥に目を向ける。店頭に並んだ食材の産地から地理や流通を考える。図書館、博物館、科学館、美術館などで本物に触れたり調べたりする。その他、家庭でできることはたくさんあります。

一緒に学び、考え、楽しむ

 小学校低学年の通塾は、もちろんメリットはありますが、必須ではありません。低学年のうちは通塾せずに、親子で過ごす時間を優先するのも良いでしょう。大切なのは、正解を提示せず、親子で一緒に学び、考え、楽しむことです。当たり前と思っていたことの中にも、きっと新たな発見があるはずです。

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