大学受験のおける学習でみなさん検討するのが、大手予備校です。実際、大手予備校に通うことで受験は有利になるのでしょうか。現実的に評価してみたいと思います。
予備校のメリット
質の高い模試を受けられる
予備校生は公開模試に追加で、校内模試を受けます。大手の予備校だと校内模試でも受験者数が多く、成績表で自分の現在の位置をある程度の信頼性をもって測ることができます。
また、問題の質も良いので復習をしっかりと行うことで自身の学習にとってもプラスにすることができます。
周囲と切磋琢磨できる
予備校の大きなメリットが周りと切磋琢磨できることです。
浪人生クラスであれば、クラスの成績によって上下があるので、それが一つのモチベーションになりますし、模試では互いの成績を意識し合って、負けないように置いていかれないようにと頑張れるようになります。
また学習に疲れたときには、少しの時間友人と話すとよい気分転換になります。
施設が充実している
予備校の施設は充実しています。多くの予備校がパーテーションで区切られた静かな自習室を備えていますし、空き教室も自習室として使うことができる場合が多いです。また、学習教材も一通り揃っており、各大学の過去問も豊富に取り揃えています。気になった時にすぐそれらにアクセスできることは大きなメリットがあります。
予備校のデメリット
授業だけでは全然足りない
予備校の集団授業はすべき学習量に対して、授業時間が圧倒的に足りていない事が多いです。そのため授業は各単元をかいつまみ、内容が薄くなってしまうことが多いです。例えば数学において、さまざまな解法を学ぶべきなのに予備校ではせいぜい解法を1つか2つ紹介される程度です。
予備校の学習は自習が前提になっています。足りない部分は自習で補い、必要であれば質問に来て自分から授業の穴を埋めていかなければいけません。
友人と話し込んで学習時間が削られる
予備校でのよくある現象として、友人との会話で時間を浪費し、学習が全然進まないというものがあります。
予備校では、学校の友人と同じ校舎に通っていたり、中学の頃の友人と再会したり、中には新しい友達ができたりと、人が多い分友人関係も豊かになる場合があります。しかし、あくまで予備校は学習の場です。友人との会話は最低限にすべきなのに、予備校特有のコミュニティができついつい時間を割いてしまうのです。
意外と質問する機会が少ない
予備校では、待機講師やチューターに、質問できる制度がありますが、上手くその制度を使えている人はなかなかいません。
自分から質問に行くことができるのは、もともと優秀な生徒であることが多いです。というのも、質問事項を明確にするためには、ある程度の理解を必要とするからです。できないときというのは、生徒も「何がわかっていないからできないのか」その原因がわかっていません。ですので、質問すべきこと自体、特定できていません。したがって、質問にもなかなか来ません。講師の方もある程度何がわからないのかはっきりさせてから質問に来るようにと指示することが多く、余計質問に来づらくなっている場合もあります。