進学塾の宿題
進学塾では、毎授業ごとに各教科別に大量の宿題を課します。塾生全員が完璧にこなせる量ではありません。なぜそこまでの量が必要なのか?授業内容の定着はもちろんですが、別に二つの意図があります。
一つ目は、親御さんへのアピールです。「高い授業料を払っているのに宿題が少ない」「他塾のほうが質・量ともに多い」と思われるとクレームや退会につながる恐れがあるからです。二つ目は、塾の逃げ口上です。中学受験が受験である以上、残念ながら志望校に届かない塾生がいます。そして、中には「どうしてくれるんだ!」と怒鳴りこんでくる親御さんもいます。その時に、「宿題を全部完璧にこなしていれば合格したのですが…残念です」と返答して怒りをかわすのです。
中学受験生 宿題の現実
大量のわからない問題を前に停滞している。時間だけが過ぎていく。気持ちがモヤモヤしてストレスが溜まる。仕方なく解説を見てわかったつもりになる。解答を写す。ことの大小はあっても、中学受験生の宿題への取り組みはこれが現実で、小学生が自力だけでこなすのはほぼ不可能です。ですから、中学受験生が家庭教師・個別指導講師を活用するのはごく自然なことと言えます。
学習の充実度が大幅にアップ
中学受験生を担当する家庭教師・個別指導講師は、塾の授業理解や宿題をフォローするのが仕事の基本です。「なぜそうなるのか?」思考の道筋を提示しながら解答へと導き、生徒の心にあるモヤモヤを解消します。また、進学塾通塾に家庭教師・個別指導講師を追加すると負担が増えるとか考える親御さんや生徒がいますが、実は逆で、わからない問題を前に停滞している時間は大幅に軽減します。つまり、無駄のない充実した学習時間が確実に増えます。
ぜひ尋ねてほしいこと
家庭教師・個別指導講師の授業後に、親御さんにはお子さんにぜひ尋ねてほしいことがあります。「よくわかったか?」ではなく、「スッキリしたか?」を尋ねてみてください。「スッキリした!」と笑顔で返答があれば、家庭教師・個別指導講師が機能している証拠です。