医学部受験にはそれを専門しどうする予備校が存在します。医学部を目指す人は、大手塾や予備校に通うべきか、そうした医学部受験予備校に通うべきか悩まれたことがあるのではないでしょうか。
今回は医学部受験予備校に向いている人はどんな人かということを書いていきたいと思います。
医学部受験予備校は、大手予備校・塾より圧倒的にサポートが充実
医学部受験予備校は、大手予備校や塾に通うよりも医学部への合格可能性を高めることができます。というのも、医学部受験予備校とその他の塾とでは一人ひとりに対するサポート度合いが全く異なります。スタッフの方から一人ひとりにコミュニケーションを取ってくれたり、学習計画を立案してくれたりといたせりつくせりです。保護者への説明等のも丁寧に行ってくれるところも多いです。
予算が許すのであれば、医学部受験生は基本的に医学部受験予備校に通ったほうが良いでしょう。
大手予備校に向かない人ほど、医学部受験予備校を考えたほうが良い
とはいっても、大手塾や予備校に向いている人はその場所でも十分に学習できますので、医学部受験予備校にを選ぶ必要性は低いかもしれません。
逆に大手塾や予備校に向かない人こそ、医学部受験予備校に通うべきというものになります。
下のようなことの心当たりのある方は、大手予備校に合わない可能性が高く、医学予備校に通ったほうが良いかもしれません。
自分で学習計画を立てられない
大手予備校に通う場合、一人ひとり丁寧にケアしてくれるわけではありません。自分で学習計画を立て行動しなければいけません。不得意な分野があれば、どうやってカバーをとるかといったことも自身で考えなければなりません。
高校生のときから、能動的に学習をこなしたことがなく、テスト期間以外に与えられた宿題以外のことはやったことがない。テスト期間もいつもいきあたりばったりの勉強で一夜漬けが多く、結局テストまでに十分な準備が間に合わないことが多かった。
どうすれば成績が上がるか具体的にイメージできていない
大手予備校では自身で日々の学習を組み立てなければなりません。実際に1日の自分の行動を細かくイメージできていないといけません。例えば具体的に、朝は電車の中で単語帳を◯個覚える。(そうすれば、◯ヶ月間で単語帳を1周できる)授業後は自習室で行き、最初の1時間で今日の授業の復習をして、次の1時間で予習をする。それから、問題集のこの範囲をこなす。(問題集は◯月には解き切れる)など、はっきりとイメージできていないといけません。
そもそも入塾時の成績が偏差値50前後
そもそも、入校・入塾時点で偏差値50前後の方はあまり大手塾に向いているとは言えません。なぜなら、すでに述べてきたような「学習計画を立てる」ということができない方がほとんどだからです。計画を立てられる方であれば、医学部を目指していて偏差値50前後にとどまっていることはありません。
次に、そのレベルの生徒は予備校の指導の速さについていけません。予備校は高校3年間の学習を実質たった半年で終わらせます。偏差値50前後の生徒は基礎がわかっていないことがほとんどです。そんな生徒が、その速さで進む医学部レベルの授業についていけるはずがありません。必ず消化不良になって、途中から授業で何を言っているのかちんぷんかんぷんになります。
またそのレベルの生徒は基礎クラス(下の方のクラス)に入ることになりますが、その場合、そのまま学習をしても、授業のレベルが低いので、その年に医学部へ合格できる確率はほぼゼロになります。
医学部受験予備校を選んだ場合はどうか
医学部受験予備校を選んだ場合、カリキュラムは予備校側が生徒の能力と照らし合わせて立案してくれます。医学部受験生を毎年教えているプロの講師がその生徒だけにつくってくれるので、ある程度信頼のおけるものを提供してくれるはずです。それを実行できるかどうかは本人の努力次第にはなりますが、筋道が立つと案外と努力できるようになるものです。
また、日々の学習の進捗も予備校によっては丁寧に見てくれるので、学習が停滞することを防ぐことがでいます。学習の積み重ねを徹底的にフォローしてくれます。
しかしながら、費用が高額なことは理解しておきましょう。授業を十分に入れると最終的に年間1000万円ほどになることが多いです。(パンフレットの料金表にはそのようには書かれていません)
もし、費用面で十分な授業数を確保できない場合は、自習時間が長くなってしまったり、効果的にカリキュラムが組めない場合があります。その時は、大手予備校と併用するなど、合格するための現実的な案を検討するべきです。