塾・予備校にとって高校生とは?
「志望校合格へと導きたい可愛い生徒」「お金を落としてくれる顧客」「次年度入試に向けたデータ収集材料」等々、教育機関としての塾・予備校、営利企業としての塾・予備校、立場によって見方は様々です。
塾・予備校の授業
塾・予備校の商品は授業です。塾・予備校の経営は、生徒が受講する授業のコマ数にかかっています。「ひとコマでも多くの授業を受講させたい(たくさん授業料を払って欲しい)」が本音です。生徒が理解できるキャパシティーは関係ありません。また、授業は年間カリキュラムに沿って進みます。生徒一人ひとりの理解度は関係ありません。大手の塾・予備校だけでなく少人数制をうたう塾・予備校も同様です。ここにクラス指導の限界があります。
塾・予備校 クラス指導の限界
心が折れる
塾・予備校の授業は、入試までに全カリキュラムを終了することが大前提です。難しい内容・問題でも速いスピードでどんどん先へ進みます。わからなくても立ち止まってはくれません。やがてついていけなくなり、心が折れてしまうこともあります。それが授業のコマ数分あるのです。
モヤモヤが残る
塾・予備校で勉強すれば、当然疑問点や不明点が出てきます。その場で解決がベストですが、塾・予備校、特に大手では授業担当講師への直接の質問は、講師が多忙のためできなかったり、曜日・時間帯が限られていたりします。結果、時機を逸してしまい疑問点・不明点のモヤモヤが残ってしまいます。
「お客さん」状態
内容が理解できず心が折れたまま、疑問点・不明点が解決できずモヤモヤが残ったまま授業を聞いているだけ。そんな「お客さん」が、塾・予備校には少なからずいます。塾・予備校のメリットを活用できないまま、時間と授業料が消えていくのは何とももったいない話です。
塾・予備校のメリット
高品質な授業
塾・予備校に通学するメリットは何か。まずは、その商品である授業です。授業の質が悪いと生徒は集まらず、講師はクビになります。今生き残っている塾・予備校そして講師は、日々研鑽に努め高い品質の授業を提供していると判断できます。
錬成されたテキスト・教材
塾・予備校のテキスト・教材は、学習指導要領の改訂や入試問題傾向の変化に合わせて、非常によく練られています。単元の配列や練習問題の順番など、使う生徒が理解しやすいように考えられています。毎授業時の小テストや適宜実施される復習テスト、模擬テストもしかりです。
好循環を生む学習サイクル
塾・予備校への通学で、「授業→復習→練習→定着」の学習サイクルを作ることができます。「いつ・何を・どのようにするか」が自分のペースでうまく循環すれば、成績はおのずと上昇していくでしょう。
高校生の塾・予備校活用法
塾・予備校は、うまく活用すれば大きなメリットがあります。反面、クラス指導には限界があります。はっきり言って、高校生が自力だけでクラス指導の限界をクリアし、塾・予備校のメリットを最大限に享受するのは至難の業です。
自力が困難なら他力を使いましょう。1対1の完全個別指導が有効です。塾・予備校の授業でインプットした内容をモヤモヤが残らぬよう理解する。そして、演習でアウトプットしたあと疑問点・不明点をその場で解決する。
クラス指導と1対1完全個別指導のハイブリッド。高校生の塾・予備校活用法は、これに尽きます。