進学校に通う高校生が最終的に通らなければならないのが受験です。受験に挑むにあたり学習の主体となるのは主に学校や塾・予備校です。現在ではオンライン授業等も普及してはいますが、やはり塾(予備校)を選ばれる方が最も多いのが現状です。
しかしながら、いつから塾(予備校)通い始めるがよいか悩まれる方が多いのではないでしょうか。
今回は塾に通い始めるタイミングについて、塾に通う際の注意点と一緒にお伝えしていこうと思います。
目次
- 一般的には高2の春から塾・予備校に通い始める人が多い
- 難関大学や医学部を目指すなら高2より前から始めるべき
- 塾に頼り切りになるな。実力は自習を通じて養われる
一般的には高2の春から塾・予備校に通い始める人が多い
下のグラフの通り、最も割合として多かったのは高2からです。感覚的にも高2の春から塾や予備校に通い始める方が多いです。
高3からとなると、もうすでに受験まで1年を切った状態からのスタートとなり、基礎を学習する余裕がありません。いきなり難易度の高い問題や入試過去問を扱った授業を受けることになってしまい、全体の学習の基礎固めや弱点対策をする時間がありません。ですので入試までに志望校のレベルに間に合わず、時間切れになってしまったり、学習が穴だらけで弱点分野を多数抱えて祈りながら入試を迎えることになってしまいます。
高2から塾・予備校に通われた場合は、高3からの場合と比較して1年分の猶予がありますので 、その間に弱点分野の補強や既習分野のやり直しなどで基礎固めを行うことができます。
難関大学や医学部を目指すなら高2より前から始めるべき
難関国公立大学や医学部へ現役合格を目指すなら、それなりの覚悟が必要です。高3をまるまる受験学習に当てられるよう高2までに高校の学習を一通り終えられるカリキュラムで学習を進めることを目標とします。そのためには、高2より前から長期的に考え、学習を組み立てていく必要があります。
中高一貫校や進学校ではそれなりのカリキュラムが用意されていることが多いですが、学校によっては志望する大学を目指すには不十分な場合があります。
塾・予備校では志望校のレベルに合わせて、カリキュラムが用意されていることが多いです。学校のカリキュラムが不十分であれば、早い段階から通い始めることで、それを補うことができます。
また、中高一貫校などの生徒も学校の授業だけでそのカリキュラムに沿って進められる生徒はごく僅かな優秀な生徒だけです。中高一貫校のカリキュラムに沿った学習を提供してくれる塾などに中3や高1から通うことで、抜け漏れなく学校の学習進度に従って学習を続けていくことができます。
塾に頼り切りになるな。実力は自習によって養われる
とはいっても、塾や予備校に頼り切りになってしまうのはよくありません。
実際の実力は復習や演習などの自習によって養われていくということを肝に銘じておくことです。
また、塾・予備校選びの際は、フォロー体制があるかどうかもしっかりと確かめておくことをオススメします。せっかく自習をしてるときにわからないことをすぐに解決できる場所があるのとないのとでは、自習の質が全く変わってきます。個別指導や家庭教師を検討するのも良いでしょう。これらは一人ひとりに合わせた授業が展開されますので、確実に理解したうえで授業を進めることができ、かつ自習で躓いた点も授業で解決することができます。しかし、個別指導や家庭教師の学習カリキュラムやペース配分は、その講師の力量と生徒の理解度に依存するので、授業の誘導に長けた講師を見つけることが必要になります。
まとめ
塾・予備校へはいつから通い始めるべきかということについて述べてきましたが、まとめると、
一般的には高2春から塾・予備校に通い始める生徒が多いが、難関国公立大学や医学部を目指すなら、もっと早くに入塾・入校を検討すべき。
ということでした。また、塾や予備校に通い始めても、その授業を受けていればいいやという考えではなく、授業をしっかりと消化できるように自習に取り組んでいくことが重要ということです。