医学部予備校は個別を選ぶべき理由

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医学部受験は個別指導を選ぶべき理由

医学部予備校は規模の大小や立地条件、指導方針など様々な種類がありますが、そのなかでもまず大きく分類されるのは指導形式が集団授業形式か個別指導形式かという区別になります。

通常、集団授業といっても駿台・河合塾といった大手予備校とは異なり、少人数クラス形態をとっていることが多いのですが、やはり複数の生徒を相手にしている授業であることには変わりなく、個別指導形態とはその性格が大きく異なってきます。

一般に、集団授業形態では比較的学費が安く、またクラスメイトがいるため、お互い助け合ったり、時にはライバルとして切磋琢磨できるというメリットがあり、一方で個別指導形態はきめ細かい授業展開が期待できる反面、学費が相対的に高額となること、また生徒一人一人が孤立しやすく、他の生徒とかかわりづらい面があるといわれますが、実際のところはどうなのでしょうか?

学費は医学部予備校は、集団も個別も結局同じになる

まずは、学費面ですが、実際のところ1年トータルで見た場合、結局さほど変わらないというのが本当のところです。特に集団形式の塾の場合、パンフレットに記載されている学費は抑えめに書いてありますが、授業がクラスの平均少し上を想定して授業展開がなされるため、どうしても生徒の理解・定着度が単元によってムラが生じてしまい、結局弱点箇所が積み重なってくると個別にあっせんされることが多くなります。しかもそれが特に秋以降にたくさん入れられるため、正直時間切れで成績があまり上がらないまま入試時期に入ってしまい、学費ばかりかかって結果が出ないという結果になることが多いです。

集団はペースメイク、個別授業は確実な理解にメリットがある

次に、学力面での効果ですが、集団授業ではその進度がペースメイクという役割を果たすというのが大きく、それに合わせて学習項目の理解・定着を図れれば理想的なのですが、現実には先ほども申し上げました通り、弱点単元の部分での補強が十分なされないまま次の単元に進んでいってしまうことになってしまいます。その点、個別指導では生徒のペース・理解度に合わせて授業進度を調整できるので、担当講師の能力にもよりますが理解度が格段に異なってきます。

個別指導は生徒一人ひとりの考え方に即した指導ができる

また、個別ならではのこととして、自分なりの解き方、考え方を吟味・確認してもらえるというメリットがあります。人それぞれ物事に対するとらえ方・考え方は異なるものなので、問題へのアプローチの仕方も十人十色、必ずしも黒板上の“模範解答”が生徒本人の考え方にあっているとは限りません。一方で入試のような異常な緊張状態におかれると、今まで習ってきた模範解答的な考え方は悲しいかななかなか出てこず、結局自分の考え方・解き方に戻ってしまうということは非常によく起こります。あとで、「なんでこれに気がつかなかったんだ!」というのはたいていこのたぐいです。ですので、あらかじめ自分なりの考え方を尊重して開放を探り、そこから修正をかけていくというのが、実戦的にかなり有効になります。これは個別指導でないとできません。

個別指導は講師がひとりの生徒の実力を正確に把握している

また、生徒個人個人の学力状況・レベルを講師がどれだけしっかりと把握したうえで授業展開を行ったり、課題を与えたり、アドバイスできるかという面でも集団形態と個別形態では大きく異なってきます。いくら少人数制といっても所詮は one of them なので、集団形態では完璧には把握するのは困難で、実際のところの合格確率がどんなもんか、どこの分野に重点をおいたほうがいいかなどきめ細かい部分まで把握してアドバイスでき、入試直前のどたん場でオシがきくのが個別指導のメリットです。

集団授業におけるクラスメイトの功罪

また、クラスメイトの存在という面ですが、正直、友達の数と浪人年数は反比例するというのが長年受験生を見てきた結論です。特に医療系予備校は大手に比べて少人数なこともあり、生徒同士は非常に仲がいいです。ただそれが学習面で切磋琢磨する方向に向かいことはまれで、だべったり遊んだり、ひどいときは一緒に飲みに行ってるようなかたまでいます。

受験勉強は合格レベルまで学力をあげることが求められているのであり、非常に個人性の強い事柄ですので、周りに合わせるのではなく、自己研鑽を図ることを第一に考えていただくことが必要です。

まとめ

以上、さまざま申し上げてきましたが、結局大学に受からなければ何にもならないということです。その面から考えると、個別指導形態のほうが確実に実力がつき、合格への早道になっています。浪人を繰り返せば、時間・費用ともにかなりのムダが生じます。浪人年数は極力少なく抑え、次のステージに早く上がることが何より重要なのではないでしょうか。個別形態によるオーバーメイド授業で早く乗り切られることを期待します。

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